RIP中心にOSPF、IGP、EGPについて。
ルータ同士がどのようにお互いを発見して、お互いの情報を交換し合うのか、を延々と説明する章。その目的はルーティングテーブルを最適な状態に保つこと。この様々な手法をルーティングアルゴリズムと呼ぶ。
ルーティングアルゴリズムの評価の1つは、収束時間である。故障や追加などによってトポロジが変更された場合、全体のルーティングテーブルが安定化するまでの時間を収束時間とする。収束時間が長ければ、その間にループなど障害を起こす要因が発生してしまう。だから、早く収束した方が良い。しかし早く収束させようとすると、それだけ冗長なメッセージを出さなければならない。
ディスタンスベクターとリンクステート。RIPとOSPF。RIPはメトリック(ホップカウント)しか見ないけれど、OSPFはスループット、遅延時間で判断することができる。
OSPFではロードバランスがあり、2つの経路のコストが同じであるのなら、並列にパケットを配送する。だから、行きと帰りで経路が違うことがある。別の経路で到達することになるので、パケットの順序が変わることがある。
ここまでを大体話した。ここまでが理解できれば、アドホック・ルーティング・プロトコルが、RIPやOSPFで十分ではない何を補完したものであるか、見えてくるはず。アドホック・ルーティングも、基本的にはIPルーティングをしているに過ぎない。個々がルータとして働き、生存確認をし、経路表をやり取りするのも変わりない。それなら、なぜ、RIPなどのIGPとは別に定義する必要があったのか。そういう話が出来れば面白いかもしれない。
さらにEGPとして、BGPの話。自律システム(AS)があって、それらが繋がっているんだという話。ASの中身の情報はお互いにバラしたくないという話。表面上見えるものだけでルーティングする。
CIDRは意味分からんがIPv4アドレスの枯渇があるから、クラスCアドレスを使うけど、ルーティングテーブルにクラスCをいちいち書くのが面倒だから、まとめてみたよという話。
お次のお題はUDP。UDPはシンプルで必要最低限のプロトコルで、TCPに対抗心を燃やしていた頃にこれで対抗しようとしていた愛着のあるプロトコル。必要最低限なのでポート番号くらいしか仕事がない。そのポート番号が大事。
>ここまでが理解できれば、アドホック・ルーティング・プロトコルが、RIPやOSPFで十分ではない何を補完したものであるか、見えてくるはず
もはやAODVもDSRもOLSRも記憶の片隅ですが(悲
無線アドホックルーチングの世界は、個々がルータになるにも関らずサブネットの
明示的な定義がない…つまりイメージとしては
表層的にはルータ(IPデータグラムを転送)なのに、
実機能的にはスイッチ(MACフレームを転送)してるに過ぎない、
と思ってます。
だからなんだと言われれば、L2を意識したか否か、みたいな…
あー違う、IGPは「ネットワーク間(サブネット間)のルーチング」で、
アドホックルーチングは「IPアドレス間(端末間)のルーチング」
のため、IGPより厳密に端末間を繋げる仕組みを持たせた、なんて。
こんなんどうでしょ?wなんかズレてる気もしますけど。
CIDRとかで理解できない部分がいっぱいあるので、今度教えてください。
L3はイメージしにくくて難しいデス。
ではいずれ研究室伺います。
お久しぶりで御座います。
疑問を投げかけてそのまま逃げるのが好きなので、アドホックルーチングの件に関しては、深くは答えは考えていませんでした。
RIPやOSPFをそのまま無線ノード上で動作させようとしても、IPアドレスを正しく設定すれば動作するのではないかと思います。実際にやっていませんが。
ただし無線の場合は、フレームが届いたり届かなかったり、トポロジが変化したり、フレーム同士が干渉したり、などの問題がありますから、新しい無線のためのプロトコルを考案するに至ったのでしょう。
トポロジに素早く対応しようとするとメッセージ数が増えてしまう、メッセージ数が増えてしまうとスループットの低下や衝突が多くなってしまう。
逆にトポロジの変化に対応しないとループが発生してしまい、無駄なトラヒックになってしまう、収束が遅いために経路が更新されないために宛先に正しく届かない。
そこらへんの問題のトレードオフのちょうど良い所が、AODVだったりOLSRだったりするんだと思います。
>ではいずれ研究室伺います。
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