Engadget Japaneseにてアップル、「すれ違い通信」もできるiPod P2P特許 – Engadget Japaneseという記事が投稿されている。
以前にも「すれ違い通信」としてNDSのnintendogsを例に挙げたことがあるが、実際の10〜20m程度の距離感が通信の範囲となる無線LANによる通信は、リアルなSNSだ。端末同士が直接通信できる無線LANには3Gにも赤外線にもFeliCaにもできない新しいコミュニケーションの可能性がある。そのことをAppleはよく理解している。
マルチホップネットワークが上手く動作してこそアドホックネットワークは上手く動作するという感じの期待をすることがあるが、僕は1ホップのアドホックネットワークでも普及する可能性はあると考えている。普及しないのはネットワーク層の話じゃなくてアプリケーション層の実装とパワーセーブ、そして使い道が示されていないからだと思っている。最近はこの使い道の部分に着目している企業は多くて、NDSとPSPを初めとしてSeagateの無線LANのHDD、Nikonの無線LANデジカメ、マイクロソフトのZuneなど多くの提案がなされている。特にNDSは無線LANチップの売り上げを増やす大きな役割を担った。
今後、無線LANにとって最も必要なことは、無線LANなどの無線プロトコル、物理的な無線特性に最適化されたキラーアプリケーションの登場だと思う。W-Zero3、EM-ONEに無線LANが搭載されても結局のところ、無線LAN的で面白いアプリケーションは出てきていない。IPA:2005年度下期「未踏ソフト」採択概要:6-19高橋も面白いと感じたが、直接通信ではないようだし…
やはり、iPod(iPhone)がまた、新しい使い方を塗り替えるのだろうか。
アドホック自体の需要は高いね。あと無線LANの認知も一般化されてるね。最近では携帯のアドレス登録に使う赤外線を無線LANにして1対多の通信ができないものかと、女子大生な友人に言われた。
女子大生が無線LAN…
それはともかく一般の携帯電話に無線LANが搭載されないのは何か問題があるのだろうか