電話の不便をあらためて考える

実家に転がっていたカラーレーザプリンタやプロッタなどの残骸を処分するために車で運びながら、電話の不便さについて議論した。

2年前はFMCってすごい!と感じていた。しかし最近ではFMCを本当に使いたい?と詰問するようになっていた。その疑問がようやく氷解した気がした。

結果として、自分の中では以下が現行の電話サービスの欠点であるという結論になった。自分自身、電話にそこまで興味がない(致命的だ…)ので、正しくない可能性がある。間違っている場合は指摘を頂きたい。

  • 現行の固定から携帯への転送サービスは不十分である
  • 電話をかける際には固定、携帯の順にかけなければならない
  • 法人の電話は個人を特定できないので折り返し電話しづらい

現行の固定から携帯への転送サービスは不十分

まず、固定から携帯への転送サービスについてだが、現行の電話システムでも固定電話から携帯電話に通話を転送することが可能である。しかし、固定電話から携帯電話への転送にかかる料金は受信した固定電話側で支払うことになる。もともと固定電話へ電話した方は、固定電話への料金だけの支払いのみ。

なぜ、固定から携帯への転送に料金を支払わなければならないのか。それが不便だ。

電話をかける際には固定、携帯の順にかけなければならない

相手先に電話をかける際には、かかる料金の問題から安価な固定電話、高価な携帯電話の順にかける。これは自身が支払う通話料を削減したいからだが、かなり面倒だ。【調査発表】業務で携帯電話を利用している法人の7割は個人の携帯電話を利用という資料をインプレスR&Dが発表している通り、既に固定離れが始まっている。

この問題は固定電話の前に期待する人が存在しているかどうかがわからないためである。プレゼンスという機能を追加することで解決できるが、できれば相手側で固定電話につながらなければ携帯電話に転送してくれる方が電話をかけやすい。逆に携帯電話にかけても、固定網を使って通話できるのであれば固定を使えるような仕組みがあった方が利用しやすい。

法人の電話は個人を特定できないので折り返し電話しづらい

法人では電話番号を共有しているため、どこから電話がかかってきたのか把握することができても、折り返し電話しにくい。緊急の要件の場合は、留守録か、再度かけ直しをする必要があるが、携帯電話へのかけ直しが簡単である。よって携帯電話から電話がかかってきた場合は個人が特定できるため折返し電話をするが、法人からの場合は個人が特定できないためにしない、と言う。

そこで固定から携帯に転送してくれると助かる。相手の携帯電話の番号を知らない場合もある。その場合は特に便利だ。

ここまでの事例を考えてみると、FMCは事業者にとっては魅力があるということになる。本来できそうでできなかったサービスができるようになる。

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無線LANをこよなく愛する虚言者。
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