時速500kmでハンドオーバー、高速鉄道向け無線LANの新規格を

時速500kmでハンドオーバー、高速鉄道向け無線LANの新規格を

無線LANにおける「時速500kmでのハンドオーバー」が問題のようだ。

 無線LANの高速ハンドオーバーではIEEE 802.11rが正式な規格が策定されている。しかし、「鉄道は広域にわたるため、ネットワーク間のハンドオーバーに対応しなければならない。ところが、 IEEE 802.11rは、ネットワーク間のハンドオーバーには対応していないという欠点がある」としている。

記事中の図を見ると、2つのエリアのAPの電波範囲がオーバーラップする14mを通過する時間以内にハンドオーバー処理を終わらせたい。500km/h=140m/sとすれば、100ms以内に処理を終わらせるという話になる。これは非常に面白い。

 WiMAXやLTEとの比較だが、コストと帯域では無線LANが勝るとする。「鉄道会社はランニングコストをかけたがらない。自前で回線を持つ方がよいが、それにはモバイルWiMAXやLTEは負担が大きい」としている。

本当にそうだろうか?と思ってしまう。計算してみたいが、計算できる立場にないなぁ。

参加者に質問や意見を聞いたところ「列車にフェムトセルを設置してそのバックボーンに使うという提案はどうか」「リニアモーターカーの磁気は無線LANのノイズにならないのか」「地下鉄のカーブではアクセスポイントが見えなくなるがどうするのか」などが挙がった。

「列車にフェムトセルを設置してそのバックボーンに使うという提案はどうか」は、アリかな、と思う。できるのかしら。

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無線LANをこよなく愛する虚言者。
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