RTP/UDPの解析と同じ手法でDCCPの解析を行った。
送信時にキャプチャミスは見られるものの、バッファオーバーフローはほとんど見られない。DCCPによる輻輳制御が上手く働いているものと考えられる。
10回再送が発生していないあたり、伝播状況はいいみたいだ。
受信時にはいくつかパケットロスしている様が見られる。これはキャプチャミスか本当にロスしているのか分からない。
データサイズの比較は、以下の通り。
- 送信ソースが94.8MB
- 送信時の推定サイズが93.7MB
- 受信時の推定サイズが94.0MB
- 受信出力ファイルサイズが93.3MB
一回ずつの実験なので傾向として言うことはできないが、結果としてRTPよりDCCPの方が再生に間に合ったファイルサイズが大きいことになる。
この理由としては伝播状況が悪いときにUDPは無理して送信することによりMAC再送が多発しバッファがオーバーしてしまうのに対して、DCCPは伝播状況が悪いときには抑制し伝播状況が良いときに送信するためにMAC層の再送が少なく済み、結果として受信できたデータサイズが大きくなったと考えられる。
この仮説の正しさを証明するためには、何回か実験を繰り返すこと、TCPでも同様の傾向が確認できることが必要そうな気がする。