開発環境を持ち歩いたり、また納品を求められる場合がある。その場合に非常に有効なのがUSBメモリを使うというアイディアである。
Eclipseは基本的にインストーラなしで利用できるので、当然のことながらUSBメモリ上に展開しても使える。さらにプロジェクトによっては、以下のコンパイル環境をプロジェクトディレクトリ自体に含めてしまう。
- GCJ(GCC)
- UPX
- WiX
実際にWindowsネイティブで動作するexeを作成する場合にはbuild.xmlを作成してantからビルドをかける。そうすることによって、antビルドでEclipse-(gcj)->exe-(upx)->exe-(WiX)->msi(Windows向けインストーラ)が一連の動作で完成する。デバッグのときにはgcjを使わずにJava VMを使うことでコンパイルの時間を削減できる。美しい…
そうしてEclipseごとzipで固めたり、USBメモリに入れてしまえば、どこでも利用できる開発環境の出来上がりである。WindowsネイティブGUIアプリケーションを制作できる環境でここまでメンテナンスがしやすいものは他にはないだろう。
全てOSSなのでライセンスの問題が発生しないことも大きい。
別の手段として無償で利用できるようになったVmware等の仮想化PCを利用する手段が存在するが、Windowsなどプロプライエタリな製品を含む場合はライセンスの処理が必要になる。そこでLinuxという考えもあるが、開発環境を渡す相手によっては使いこなせない可能性が高い。
そこで無償のものを利用することを目的としたソリューションを今回構成した。開発言語がJavaという点でもメンテナンスしやすいことであろう。
今回のことで、つくづくOSSの素晴らしさを感じた。
あんま関係ないけどそんな君に Eclipse RCP を紹介したい
JFacesがgcjで使える(?)かどうか確認できれば検討いたしましょう。