ns-3について解説します。
簡潔に示すと以下の通り。
- ns-3ではOTcl排除でC++とPython。コンパイルが楽になった。(だからns-2の資産は使えないよ:p)
- 実環境との比較が楽に。Pcapファイル出力できるのでWiresharkで解析できる。実際のLinux Kernel実装のTCP輻輳制御メカニズムを利用できる。
- エミュレーション環境の進化。リアルタイムスケジューラ。Virtual Machine(VMware)を用いてのエミュレーション。
ちなみに、ns-3は夏あたりから”特別な”進化をしており、その理由は2008 Google Codeだと思われる。実際にそれ以前のns-3は使いたいとは思えなかった。
ns-3のネイティブのTCPモジュールだと送信側のTCPセグメントのACKに値が入っていないので、Wiresharkで詳細に解析できない。NSCによるLinux 2.6.26のTCP輻輳制御を用いた送信ではACKフィールドにも値が入っていることを確認した。
個人的には実環境向けにPcap解析プログラムを書いていたので、ns-3がPcapを吐いてくれるのであれば同じ解析プログラムを利用できるので、非常に便利。C++のシナリオファイルはC派の人間ならOTclよりもとっつきやすい。
結論としては、既存のns-2の資産を利用する予定があるのならns-2を、シンプルでかつ実環境との比較をやりたい派やPcapの解析プログラムなどの資産を持っている派、新しいものは再考だよね派は間違いなくns-3を使うべきだと思う。
Linuxカーネル実装を流用できるということは、ns-3でLinuxカーネル対応のTCPモジュールを書けば、すぐに実環境で実験できるという意味だから。
おひさ。
これは興味深い
とりあえずVmwareのCentOSに入れてみる
おひさ。
Pcapと共に歩いてきた人向きになったのは確かだね。
使い込んでないから分からないけど!
楽しいことできたらレポよろしく〜