富士通が1000台規模のアドホックネットワークを開発

最近、「大規模アドホックネットワークの場合に利点がある」という着地点について、じゃぁ大規模ってどの辺りかしら、大規模の場合に有利になる特徴ってなにかしら、と議論をしていたりする。ノード数の問題はアドホックネットワークの目的次第では課題になろう。

富士通,1000台規模のアドホック・ネットワークを構成できる技術を開発 – 通信 – Tech-On!

従来,実用水準では通信機器50台程度が限界だったという。センサ・ネットワークなどに向ける。

今までは50台程度が限界だったが、1000台規模を可能にしたという。目的はセンサネットワークだそうだ。

 今回,制御パケットの発生を大幅に削減するアルゴリズムを開発した。個々の通信機器が隣接する機器との通信品質や死活状態を監視して,品質の高い通信相手を選択する。このとき,個々の通信機器が最適な経路を学習し,状況に応じて品質の安定した経路に切り替えるようにした。これにより,通信機器などの障害発生時や,ネットワークのトラフィック増大時などに,個々の機器が自動的に他の通信経路を選択して,通信を修復・維持することが可能になったとする。

正直、自分ではこの文章から他の実装と比べて何が違うのかがよく分からない。おそらく「制御パケットの発生を大幅に削減」と「品質の高い通信相手を選択」の具体的な手法に新規性があるのだと思う。

 開発したアルゴリズムは,有線式と無線式のいずれにも適用できる。

アドホックネットワークという表現を用いる場合、それはIP層の有線・無線を問わないマルチホップのことを指す。IP層のアドホックネットワークの場合、それ以下の物理・MAC層はケアしないという理念があったりする。よって「無線アドホックネットワーク」と銘打たない「アドホックネットワーク」は有線も含む意味の場合がある。

記事が見られない場合は、hirax.net::Keywords::「Greasemonkey」のブログTech-On!(techon.nikkeibp.co.jp) | userstyles.orgあたりを参考に。

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